まこのほけんしつ

保健室・養護教諭のあれこれ

養護教諭の教員採用試験、現役合格につながる今すぐやること3選



  難関と言われている養護教諭の教員採用試験。現役で合格を目指したいので、早いうちからやっておいたほうがいいことはありますか?とよく聞かれます。実は、講師と比べて現場経験が少ないのが弱点と言われる現役生にも、それをカバーするために、今できることはたくさんあります。私は、大学に入学して早いうちから情報収集し、教員採用試験の時に役立つかも!と思うことはいくつかやってきました。それらが実際に現役合格という結果につながりました。この記事では、現役で養護教諭の教員採用試験合格したい!という人のために、今すぐやっておきたいこと3選をまとめました。これから養護教諭になるための勉強が始まる高校生や大学1~3回生の方は、合格に一歩近づくために、今できることをどんどんやっていきましょう。

 

この記事はこんな人におすすめ♪

現役で養護教諭の教員採用試験に合格したいと思っている高校生や大学1~3回生

 

教員採用試験現役合格に近づく!やっておきたいこと3選

1 ボランティアやアルバイトなどを積極的にやってみる

 子どもとかかわるボランティアなどは大学でもよく募集があったので、比較的時間に余裕のある1・2回生の夏休みに参加。具体的には、児童館のスタッフボランティア、小学生のサマーキャンプのスタッフ、病気のある子どものサマーキャンプのスタッフなど。教職関係の先生や先輩などに聞いてみましょう。私は家族や親戚にも子供がいなかったため、この年齢の子の発達はこのくらいかな、この年齢だったらこんな言い回しだったら伝わりやすいな、などを意識して過ごしました子供の中で流行中のキャラクターやアニメなども知っておくと、子供たちと話す引き出しも増え、現場でも役立ちます

 私はアルバイトをするのが趣味だったので(笑)、大学時代に10種類近くのアルバイトを経験。塾の先生は子どもとかかわるし、一般教養の勉強にもつながりました。着ぐるみバイト、百貨店の催事、看護助手業務・・・子どもに限らず、様々な世代の方とコミュニケーションをする機会が増え、アルバイトはいろいろやってきて良かったなと今でも思います。学校現場に入ると、子どもだけではなく、当然目上の方や保護者とコミュニケーションをとる機会がたくさんあります面接試験も目上の方とのやり取りになります。大学時代には親以外に話をする大人は、アルバイト以外でいなかったので、貴重な経験でした。居酒屋のアルバイトでは、電話対応などもよくしました。新採の時に職員室で、「電話対応慣れているね。」と褒められたことも。いろんな経験が教員になって活きてくるはずです。

2 自己アピールや養護教諭の勉強につながる資格をとってみる

 教員採用試験の募集要項などを見ると、持っているだけで加点になったり有利になったりする資格もあります。その勉強に追われて教採自体の勉強がおろそかになると本末転倒なので、余裕がある人はチャレンジしてみてもよいかも。ここでは私が実際に取得した資格を紹介します。直接養護教諭の勉強にもつながるし、やるべきことをやっていると落ちることはない資格なので、チャレンジしやすいかと思います!

 

日本赤十字社の救急員基礎講習・救急員養成講習を受講

 これは実技試験がある人は絶対に受けておいてほしいです。基礎講習と養成講習の両方を受けると、養護教諭として最低限知っておきたいことは身につきます。自分の住んでいる都道府県で検索し、日程を場所を確認してみましょう。テキスト代も入れて3000円程。テキストも分かりやすくておすすめ。願書の資格欄にも書きました

 

防災士の資格取得

防災士とは”自助”“共助”“協働”を原則として、社会の様々な場で防災力を高める活動が期待され、そのための十分な意識と一定の知識・技能を修得したことを日本防災士機構が認証した人です。(防災士とは|日本防災士機構 (bousaisi.jpから引用)

 近年は自然災害による被害が全国各地で起こっていますが、災害時の学校安全についての理解を深めることができました。管理職の先生方はこの資格が必要になりますが、実は養護教諭も取得されている方が多い印象です。私は、初任者の年に、学校から受講料の補助が出ると知ったので、この資格を取りました。防災に関して力を入れている自治体も増えている傾向があるので、自分の住んでいる自治体で受講料の補助などが出る場合はとっておくといいと思います。教本を読んでレポートを作成し、講義以外にも「救急救命講習」(心肺蘇生法やAEDを含む3時間以上の内容)を受ける必要があります。小学生でも取得している人がいるそうですよ。

3 受験したい地域に実際に立ち寄ってみる

 地元を受験する場合はその地域のことをよく知っていますが、あまり馴染みのない自治体を受験する場合、完全に初めての土地と、1回でも立ち寄ったことのある土地とでは、気持ちが違いますよね。受験当日の交通手段も考えやすくなります。地域の有名なお祭りやイベントなどに行ってみるなどでも良いと思うので、観光ついでに、その土地の雰囲気を感じてみましょう。私は受験しようと思っていた県で開かれるマラソン大会に参加してみました。場合によっては自治体を選んだ動機の一つとしても十分話せると思います。



最後に

 今回は、現役で養護教諭の教員採用試験合格のためにやっておくべきことを、私の体験をもとに紹介しました。今後教員採用試験を受けようと考えている人は、今回の内容を参考にして、なるべく早く情報収集し行動していくと良いと思います。また、教員採用試験のことを視野に入れつつも、今しかできないことを全力でやっておくことが何より大切です。どんな経験も学びになり、あなたの人間らしさにつながっていくと思います。それが、結果的に試験の時の自己PRにもつながっていきますたくさんいろんなことを経験している先生や、好きなことに全力を注いでいる先生は子供たちから見てもきっと素敵です。紹介したポイントを押さえつつ、ぜひ今のあなたにしかできないことにチャレンジしてみてください

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。